この記事はTENTIALアドベントカレンダー1日目です。
※ 全然テックブログではないです。
ウェルネス領域で事業展開をしているTENTIALのテクノロジー本部長CTO市來です。
去年の話になりますが約3ヶ月間ほど育休を取得していました。
※当方、1人目の初めての子育てです
スタートアップにおける育休取得の葛藤や自分、組織の変化など意味のある大きな時間であったことと、
育休に迷っている方やそのような方と働いている経営層の方への後押しになればと思い、
若輩者ではありますが赤裸々に綴ればと思います。
育休を取る決断
誰しも少しは悩むのではないかと思いますが正直自分も育休を取るか迷ってました。
「本当に休める余裕はあるのだろうか」
「自分がいなくてもチームは順調に進むだろうか」
「逆にもしCXOが休んで事業が回ってたりしたら自分の価値低くない?」
「復帰後の技術的な変化にはついていけるか」
「弊社フルリモートフルフレックスだから、なんだかんだ育休取らなくても多少は両立できるのかな」
などなど。。
家族目線だと取るべきなのですが、初めての育児でどのぐらいの大変さかは分からなかったり、立場や環境から少し迷いがあったのは事実でした。
ただ自分の悩みも考えも何の意味はありませんでした。
代表の中西から「明日から育休で!」と言われて本当に翌日から育休になりました。笑
育休取得までの引き継ぎ計画やMTGなど何も練ってなく、
最初は「まじか、そんなノリで」と思いましたが
この一言は結果的にも本当に価値のある一言と意思決定でした.
チームが成長し、自分も成長する
育休を取ってみて今一番思うことは、
「自分はあんなに頑張らなくて良かったんだ。もっと任せてみて良かったんだ」ということでした。
自分がいなくても事業はなんだかんだ一定回り、自分がいない状態だからこそ成長したチームの姿がありました。
任せてたつもりだったけど実際は任せきれてなかったんだなと痛感。
「自身が経験したことのない難易度のことを自ら意思決定し実行し完遂する」という
とても貴重な成長機会を前向きに熟してきた事実を把握し、この成長は必然であるとともに一層逞しく見えました。
(フェーズによって違うかと思いますが)CTOが身近に居すぎてしまうことで本来は相談せずにチャレンジできたことだったり、
自分としても無意識に気になることは細かく口出したりしてしまっていたのではないかと。
自分がいたことで変に可能性を狭めている事実はあったと思っています。
そのため今ではよく「任せた」スタンプをSlackで送るようになりましたw(本当にヤバそうな時はグッと入りますが)
自らが体験し、次に繋げる
子供が生まれる以前からも自分・メンバーに対して「育休はもちろん、パートナーのサポートや子供、家族との時間は大事」とは思ってました。
ただ自ら育児をちゃんと経験していないとその想いは一生建前だなぁとも、自分としては思っていました。
育児休暇として3ヶ月間しっかり休ませてもらうからこそ価値のある時間にしたいと思い、
ワンオペ育児にチャレンジしたり、
夜間は妻が寝られるようにずっと見張っていたり、
ほぼ毎日料理を作ったりと。
それらを経験していく上で、女性の産前産後の大変さや子を持つ親の大変さなど(両親の偉大さ含め)、
育児を経験する以前よりも何百倍身に沁みて理解できました。
育児・家族との時間を自分が大事にできたからこそ、
フルリモート・フルフレックスの環境を維持し続ける強い意志とともに、
今も心から、メンバーに対し家族サポートを後押しできるようになったと思います。
結論
育休明けて半年ちょっとほど経ち、今振り返ってみても思うことで、
最初の悩みを抱いていた自分に対してのそれぞれの回答です。
「本当に休める余裕はあるのだろうか」
→ ある。自分がそう思っているだけ。(とはいえ理解のある代表で良かった)
「自分がいなくてもチームは順調に進むだろうか」
→ なんだかんだ進む。心配しすぎ。せっかくの成長機会を奪うな(とはいえエンジニアチームを気にかけて自分がいない間サポートしてくれた理解のある代表で良かった×2)
「逆にもしCXOが休んで事業が回ってたりしたら自分の価値低くない?」
→ 戻ってきたからこそ見える自分の新たな価値・やるべきことが見つかる。
(事業が一定回るならもっとワクワクする世界観や未来の状態に磨きをかけよう&これを皆CTOに求めてる、と当時思いました)
「復帰後の技術的な変化にはついていけるか」
→ ミルクあげながらX(旧ツイッター)や技術ブログを読んでおけ。戻ったときに誰よりも最新技術やトレンド把握しているぞ。
(当時のChatGPTやLLM関連の投稿ほぼ全部読んだ気がする)
「弊社フルリモートフルフレックスだから、なんだかんだ育休取らなくても多少は両立できるのかな」
→ 両立なんか出来ない。育児をなめるな。パートナーの身にも子の身にもなれ。
(「魔の3ヶ月」本当だった)
自分たちがウェルネスな組織でなければ、本当に良いウェルネスな事業は生まれない
※私達の会社の話です。
「日本をもっとウェルネスな国にしたい」
「そのためにはまず自分たちからウェルネスな組織にならないと」
ただウェルネスな働き方を実現するのは簡単ではなく、一定の資本・売上・利益がないと人も増やせず疲弊したり時間も足りない一方。
フルリモート・フルフレックスの環境を維持し続けるためにも、
フルリモート・フルフレックスで(だからこその)成果を出し続けないといけません。
そのために、お客様の声に寄り添い、行動し、売上・利益も求め、ウェルネスに働き、
私達のウェルネス事業も大きくなるからこそ社会により還元し、日本をウェルネス大国にしていく。
そんな想いで日々頑張って、お客様、家族、メンバー、社会にとってウェルネスな環境を後押しできればなぁと思いました。