TENTIALのテックブログ

株式会社TENTIALのエンジニアチームが開発や組織のよもやまを謳っていきます

技術選定の歴史を社内Notionにまとめていくことにしました

TENTIAL CTOの市來です。

去年まで10名ほどだったエンジニア組織がおかげさまで現在18名ほどになり、
愉快な仲間たちと日々、開発に精進しております。

前置き

タイトル通り、TENTIALのエンジニアチームでは.
「技術選定の歴史を社内Notionにまとめていくことにしました」

弊社はNotionでタスク〜議事録等全てNotionで完結しているため、
ある程度のものはNotionで検索かければ出てくる形ですが、
様々な経緯があったため、その辺りも踏まえて書き溜めていこうと思い記事にしました。

実際の運用中のもの(裸見られてるぐらい恥ずかしい)
tential.notion.site


経緯

主に

  • 新規メンバーのため
  • 既存メンバーのため
  • 採用フローのため
  • 自分(導入者)のため
  • 今後の技術選定における意思決定のため

といった思いになります。

日々コードを書いていく中でその時その時の状況を鑑みて技術選定をしてきたのですが、
新しく入った開発メンバーからするとブラックボックス化されやすい/されているものであり
当時の状況から技術選定をしたことが伝わる必要がありました。

また、弊社は全員がプロジェクトも横断し、Nuxt.js(Vue + Composition API, Nuxt 3), TypeScript, GraphQL, MongoDBを書いている全員フルスタックな組織なこともあり、
全員がフロントエンド〜バックエンド、アーキテクチャまで細かく経緯を知ることが必要でした。

既存メンバーも各自、自分なりの解釈をしていたり、曖昧に理解しているケースもあり、
新規〜既存メンバー、全員の目線を一気に合わせたかったのもあります。

次は採用フローですが、
弊社のエンジニア採用はエンジニアチームで1次〜最終まで行っていることもあり、
面談の中でも各自が「なぜNuxtを使っているのですか?」と、1万回は聞かれそうなことをしっかり聞かれます。(他社さんも同じかと思いますが)
目線合わせをしたかったのは、「誰もが同じ目線で回答ができるように。」といった意図もあります。
面談でそれぞれがバラバラな回答してると不安ですよね。。

最後に「自分(導入者)のため」「今後の技術選定における意思決定のため」ですが、
自分はその時その時で適切な技術選定をしてきたつもりではありますが、
最初からこういう風に残しておけばもっと吟味した/できた内容もあったのではないかと感じました。
ログというものは「言った/言ってない」を残すものであり、ちゃんと言っておけば責任感も一層高まったことでしょう。

合わせて、しっかり意図が伝わっていて、浸透していれば日々のコードの書き方や技術選定にもっと全員でこだわれたのではないかとも思いました。
過去の技術選定から思考を整理すればそれなりの選定基準や思考回路、TENTIALらしいエンジニア組織を作っていけるのではないかと信じてやまない今日この頃です。
TENTIALのCultureにはDynamic, Essential, Buddyという3つのValueがあり、それを元に選定基準を設けることで、
全社の文化も大事にしつつ、TENTIALらしいエンジニア組織を作っていこうという方向性を定めました。

技術選定基準


その他導入後まとめ

  • 他人の技術選定に対して自分なりの解釈をすることなく、わざわざ聞く雰囲気にもならなくても良く、全員の理解が深まった
  • EC, SCMシステム, コーポレートサイト等のまとめた全ての技術選定履歴なため、全員で総合的な知見を溜められる
  • 誰もが過去のコードに一定の敬意を払える環境になった(コードは書けば書くほど負債になるもの。事業が存続できてるだけ素晴らしい気持ち)
  • その場その場で適切な技術選定を行える人は強く、全員が技術選定をできる組織を目指したい。という入り口には立てた気がする。


まだまだ歴史は浅いので絶賛アップデート中&常にアップデートしていこうと思います。